2010年 06月 08日
「良かった探し」・・・『少女パレアナ』 |
重苦しい内容が続いているのに、
毎日たくさんの方にご訪問いただいて、
とても嬉しく思っています。
リクエストしていないのに、
毎日ブログ村へのペタを下さる方々にも感謝しています。
ありがとうございます^^
次男の誕生にまつわる話は、
これから大阪に舞台を移します。
長期の入院生活の中で体験したり感じたりした話になっていきます。
まだまだ重苦しい内容になるかとは思いますが、
よろしくお付き合いください。
ただし、舞台は大阪なので、幾分明るいお話もできることと思います^^
さて、今日は一冊の本をご紹介したいと思います。
『少女パレアナ』という少女文学です。
私より一回り以上若い方なら、
『愛少女ポリアンナ物語』というテレビアニメで馴染みがあるかもしれません。
残念ながら私は、アニメ放送当時はもう大人だったので、
全く知らなかったのですが・・・・。
アニメから、「良かった探し」という言葉が生まれ、流行っていたそうですが、
残念ながらそちらも全く記憶にありません^^;;
1986年の放送ですが、そのころアニメの影響で「良かった探し」をしていたと言う方、
いらっしゃいますか?
原作では「良かった探し」は「喜びの遊び」と呼んでいます。
どんな困難な状況があっても、その中から「良かった」と思えることを探し出す。
「困難」を「喜び」に変えることが得意な少女のお話です。
両親を亡くし、事情があって生まれて初めて会う叔母のもとに引き取られた
少女パレアナ。
彼女は亡くなった父親から教わった「喜びの遊び」をすっかり身につけていて、
その「遊び」で周囲の不機嫌で不幸を身にまとったような人たちの心を溶かしていきます。
やがてそのパレアナ自身に巻き起る不幸な出来事・・・・・
と、あらすじはアニメでご存知の方も多いかと思います。
パレアナの強烈なポジティブシンキングは、
心理学で「ポリアンナ効果」と呼ばれるほど、
世の人々に影響を与えています。
(注)原作ではPollyannaと言う原作の英語読み(米語発音)に忠実に「パレアナ」と訳していますが、アニメでは日本語読みで「ポリアンナ」と訳しているため、表記が違っていますが、私は物語については「パレアナ」、心理学用語では「ポリアンナ」で表記します。
一方で、
「ポリアンナ症候群」という心理学用語もあって、
こちらは嫌なことは見ないようにする現実逃避とみて、
否定的な扱われ方をしています。
ポジティブシンキングは、
困難を乗り越えたり、
気持ちを前向きに変えることができる一方で、
問題に立ち向かうことをやめ、
そこで停滞してしまうという負の効果もあることがわかります。
実際、パレアナは周りの人たちに小さな幸せをたくさん届けたのですが、
「喜びの遊び」を教えてくれたお父さんや、お母さんの死を、
ちゃんと受け止め、しっかりと嘆き悲しんだのか、
本を読んでいて少し痛々しい気持ちになってしまいました。
ポジティブシンキングの正と負、
そしてポジティブシンキングの押し付けについて、
明日以降、考えてみたいと思います。
by aserenityprayer
| 2010-06-08 07:17
| 【学】こころのお話