2010年 09月 18日
うまれる・・・うまれた |
いつものように長男とお風呂に入り、
今日、病院で聞いた話をしました。
まだ3歳に満たない長男には、何がどうすごいのかよくわからなかったでしょうが、
それでも私が嬉しそうにしているのを見て、
上機嫌の夜でした。
予定日が近づいてきて、
少し落ち着かない毎日。
夜もあまり眠れない日が続いていたのですが、
この日はなんだかよく眠れそうでした。
11時には眠りについたでしょうか・・・・。
お腹が痛くて目が覚めたとき、
時計は午前2時を指していました。
それから1時間ほどうつらうつらしては痛みで目が覚める状態でした。
目が覚めるたびに時計をチェックすると、
ちょうど15分おきにその痛みはきていました。
便意を感じてトイレにいき、
そのついでに着替えをして、
二階の私と長男が寝ている部屋から階下へ降りて行きました。
午前3時半です。
5分から10分間隔でお腹が張りますが、
まだ不規則な様子。
新聞に目を通したりしてリラックスをこころがけます。
4時過ぎ、
母子センターに、早めに連絡するように言われている旨を告げる電話をすると、
慌てず、ゆっくり来てくださいとのこと。
母を起こして、タクシーを呼んでもらいました。
4時半、タクシーが到着し、母と二人で乗り込みます。
途中、2回、強くお腹が張りました。
タクシーに乗り込むために少し歩いたせいでしょうか、
張りと痛みがぐっと強くなりました。
4時45分、分娩部に到着、
陣痛室へ。
5時から6時まで機械をつけて陣痛の具合をみていましたが、
まだまだ余裕があり、
普通に痛みを乗り切ることができていました。
陣痛と陣痛の間は、
意識してお茶を取ったり、タオルを取ったり、からだを動かします。
トイレにも自力で行くことができました。
6時半ごろから痛みが強くはなるものの、
長くは続かず、
間隔もあいていて、痛みなどなかったようにケロッとしています。
(これは、お昼ごろまでかかるな・・・)
そんなことを思っていました。
助産師さんが様子を見にてくれました。
頭が随分降りてきていることを確認した助産師さんは、
私を分娩室に促しました。
「どうする?車いす持ってこようか?」の問いを断り、
自分で歩いて分娩室まで行き、
分娩台に上りました。
7時15分。
陣痛の休みの時にはまだ余裕があり、
普通に話ができます。
けれど、くる陣痛は強く、いきみたい衝動にかられます。
「いきみたいです!」
「ちょっと待って。」
そんなやり取りが3~4回あったでしょうか。
「もういいよ。いきんで!」
その声に、待ってましたとばかり反応した私が一度大きくいきむと、
パン!と、破水したのがわかりました。
次の陣痛でもう一度大きくいきみます。
股間に頭が挟まっている熱さを感じたとたん、
「頭が出たよ!」の声。
次の陣痛でもう一度いきみます。
スルッとした感覚があったと思った瞬間、
大きな大きな産声が聞こえました。
午前8時5分。
まるで、お手本のような産声。
今までの思いが一瞬にして全て開放され、こころが浄化されていくのが自分でもわかりました。
13年経った今も、あのときの安堵感や開放感を忘れることはありません。
可愛い泣き声が、今でも耳にこびりついています。
すぐに胸にだっこさせてもらいました。
長男の生まれたときにそっくりです。
あんなに元気に泣いていたのに、
私の声を聞くと、ピタッと泣きやみ、じーっと何やら考えている様子です。
そして、安心したのか、ウトウトし始めるのです。
そのぬくもりを身体で感じながらも、
もう一人のことが気になって仕方がない私がいました。
by aserenityprayer
| 2010-09-18 08:05
| 【命】次男の誕生にまつわるお話