2010年 09月 17日
39週で起きた奇跡 |
いよいよ、39週まで来ました。
長男は39週と5日、3060gで産んでいて、
二回目の妊娠。
普通はもう少し大きくなっていてもいいのですが、
36週以降、あまり体重が増えていないので、
もしかしたら胎盤の状態が良くないのかもしれない。
二人のへその緒は、胎盤の中で繋がったままなので、
もしかしたら、それが何か影響しているかもしれない。
一時退院してからも、また入院になるかもしれないと冷や冷やすることもありました。
けれど、39週0日まできて、
体重も2800gと、少しは増えているようで、
入院は、まだしなくていいよというドクターの話にホッとしました。
ところが、この日の嬉しいニュースは、これだけではなかったのです。
ドクターが、
超音波のモニターを見ながら、
ニコニコ笑っています。
そして、こう言いました。
「すごいな~。
ほんまにスゴイ!
こんなこともあるんやな~。
多分、お産、近いよ。
それに、この子、連れて帰れるかも知れへんよ。」
(え?)
一瞬、「この子」とは、どの子なのか、ピンとこない私がいました。
「ほら、見てごらん。」
そう言ってドクターはモニターを私から見やすいように動かし、
説明を始めました。
「先週までここにいたおちびちゃんがやねぇ~、
なんと、ほら、おれへんやろ?
どこに行ったんや~!
って思って探したら、なんと、ここにおるやんか~!」
そうです。
1週間前まで、頭同士でゴッツンコ。
子宮口近くにいた亡くなった子が、
子宮の一番上、
元気な子のお尻と足の間の隙間に移動していたのです。
「いや~、びっくりやな~。
また、奇跡が起こったなぁ~。
いままで、このおちびちゃんが、何にも悪させんと、
じ~っと黙ってがんばってたから、
こっちの元気な子が、恩返しに、えいや~っって、
持ちあげたんやな。
僕の後から、
きれいに生れておいでや~って!
よし、きれいに産んで、
連れて帰ってあげや!」
私よりも、
ドクターが興奮しているようでした。
私はと言えば、長い間心の中に温めていた、
「二人を連れて帰りたい」という思いを、
封印したばかり。
「連れて帰れる」
と言う言葉が私の中に沁み込んでくるまで、
少しの時間が必要でした。
家に帰るまでの間、
その言葉がじんわりと、からだに沁み渡りました。
お腹の二人からのメッセージを受け取った私は、
出産に向けて、勇気とエネルギーが満ち満ちてくるのがはっきりとわかりました。
by aserenityprayer
| 2010-09-17 08:25
| 【命】次男の誕生にまつわるお話