2010年 06月 24日
長男が話しだした誕生の記憶 |
Uさんが陣痛の痛みに耐えているときに長男が言いました。
「赤ちゃん、お腹の中から出たいんだ」
「そうよ」と私が答えると、
溢れ出るかのように長男が話しだしたのです。
「でもな~、お腹の中って気持ちいいんだな~。
すっごく気持ちよくて、ず~~~っといたかった。」
そばで聞いていた人たちも目を丸くします。
「だったら、またお腹の中に戻りたい?」と聞くと、
「いやいや。戻りたくない。
お腹の中は気持ちいいけど、出る時すご~~~くしんどいから。」
「しんどいの?」
「うん。しんどい。膜が顔にべチョ~っと張り付いて、こんなんなってこんなんなって、
ギュ~ッてなって、血が顔についた。」
両手で顔や頭を挟みこんで、
ぐちゃぐちゃにかきむしり、
ほっぺたを潰すようなアクションをしながらの説明でした。
「それで?それで?」
「出たらね、電気がパ~~ッてついてて、お母さんがハフハフ言ってた。」
周りの大人たちは目を丸くして
長男の話を聞いていました。
確かに、長男の出産では会陰切開はしていませんが、
産道が少し切れ、顔に血が付いていました。
私が出産した助産所の部屋は蛍光灯が明るく光っていました。
長男がこの世に出た時、ちょうど真上にその蛍光灯がありました。
その後、またお腹の中や誕生の時の記憶を聞きだしたくて、
何度か聞いてみたのですが、
どれも作り話っぽく、この時のような臨場感あふれる話は聞くことができませんでした。
やはり、胎児時代の記憶と言うのはあるようですが、聞くタイミングなどあるのでしょうね。
by aserenityprayer
| 2010-06-24 06:54
| 【命】次男の誕生にまつわるお話