2010年 06月 13日
同部屋の仲間の存在 |
私のベッドは、入口をはいって右の奥。
外の景色が見える、窓際でした。
ベッドに横になると、右手が窓。
左の廊下側のベッドは空いていて、
私の向かいのベッドには、12月から切迫早産で入院しているYさん。
廊下側のベッドにも切迫早産のUさんがいました。
特にYさんの状態は深刻で、
病院に担ぎ込まれた時には赤ちゃんの足が子宮口から出ていたとのことでした。
もちろん、最上級の絶対安静。
ご飯を食べる時も起き上がることは許されません。
唯一、排便の時だけ、恐る恐るベッドの脇に置かれたお丸にまたがるのですが、
怖さがあって、一週間にに一・二度、便意があるかどうかでした。
Uさんも入院当初は同じような絶対安静でしたが、
この頃にはご飯は起き上がってとり、
トイレも自力で行くことを許されていました。
クリスマスもお正月も病院で一緒に過ごしたと言う二人は、
お互い励まし合い、愚痴を言い合い、
一緒に泣き、一緒に笑い、
まるで幼馴染の様な仲の良さでした。
そこにすんなりと私も入れてくれたことは、
いつまで続くかわからない入院生活の始まりに大きな勇気になり、
明るい日差しが差しこんだようでした。
私も、堰を切ったように、
二人に今までの経緯を話しました。
それは消灯時間を過ぎても終わらず、
それぞれのベッドに横になりながら、
ピンクのカーテン越しのもらい泣きの相槌と共に、
いつまでも続きました。
人に話すこと、聞いてもらうことで癒されることを身体で感じた夜でした。
by aserenityprayer
| 2010-06-13 09:56
| 【命】次男の誕生にまつわるお話