2010年 06月 12日
ピンクの部屋に迎えられて |
初めて足を踏み入れる大阪府立母子保健総合医療センター。
日本でも屈指の高度な周産期医療、小児医療が受けられる病院として知られています。
私の主治医には、
私同じくらいの歳の若い先生がつきました。
東京の大学病院での重苦しい雰囲気はそこにはなく、
エコー検査をする間も、先生は明るく対応してくれます。
「なんか、東京では怖いこと言われたそうやけど、
ここではそんな手術はせえへんから。
一日一日、赤ちゃんが大きくなるの、待とか。
まぁ、ここでゆっくりしていったらええわ。」
ガチガチに緊張していた私の身体が、すぅ~っとほぐれた瞬間でした。
入院の手続きの際に、ここでも個室を希望していたのですが、
それについても先生はこう言いました。
「あいにく今は個室がいっぱいで、4人部屋しか空いてへんねん。
悪いけど、しばらく4人部屋で我慢してくれへんかな?
けど、長丁場やし、大勢でわいわい過ごした方が、気持ちも楽と違うかな。
ま、どうしても我慢でけへんかったら言うて!」
病院関係者以外、
まだ家族としか話ができない精神状態だったので、
こちらはしぶしぶ承知しました。
大阪らしく、フレンドリーに話しかけてくれるナースに連れられて、
私が入る病室の前に来ました。
あれ以来、初めての家族以外の人との対面です。
4人部屋と言ってもベッドは一つ空いていて、思ったよりも広く、
ピンクの壁、ピンクのカーテン、ピンクのベッド。
病院独特の臭いは少し気になりましたが、
そこは十分に私を優しく迎え入れてくれました。
ここで、頑張ろう
by aserenityprayer
| 2010-06-12 08:54
| 【命】次男の誕生にまつわるお話