2010年 05月 28日
一卵性の双子、体重差がでるということ |
街中がクリスマスの華やかで温かい空気に包まれている頃、
検診に行きました。
ここでは私はすっかり受け入れられているという安心感から、
電車とタクシーを乗り継いでの病院までの道のりも、
苦になりません。
検診では今までと違って、
少し気になる検査結果が出ました。
二人のうち一人は逆子であること、でも、双子の場合そうなることが多いので心配ないとのこと。
気になるのは頭の大きさが1センチも違っていること。
体重差も出てきてはいるけれど、そんなにきにするほどでもない。
頭の大きさも、二人の頭の位置が違うので、その角度による差かもしれないので、
そんなに心配しなくてもいいでしょうとのことでした。
とにかく一卵性の双子の場合、
「体重差」というのが一番怖いという知識は、
このころの私はもう十分に持っていました。
必要以上に怖がることはないのだけれど、
やはり気になります。
なぜ「体重差」が二人に現れるのか・・・。
一卵性の双子の場合、
受精したのちにその1個の受精卵がなんらかの突然変異で二つに分かれます。
受精卵が子宮内に着床した段階で胎盤のもとになるものができるので、
一卵性の場合、胎盤も一つなのです。
二卵性の場合は、それぞれの受精卵が着床するので、
胎盤も二つあります。
胎児が成長するにつれ、胎盤も大きくなり、
二つの胎盤も重なり合うようにくっつくのですが、
もともと二つあった胎盤が混ざり合うことはありません。
だから、二卵性の場合、異性であることはもちろん、血液型が違うと言うことも起こりえるのです。
けれど、一卵性の場合、
胎盤も一つを二人で共有します。
胎児の命綱であるへその緒も、一つの胎盤から二つ出ていることになります。
つまり、コップに入った一杯のジュースに二つストローを差して、
二人で飲むような恰好です。
ジュースは飲みほしてしまいますが、
もちろん胎盤の栄養は枯れることはありません。
しかし、その吸いこむ量は、胎児によって違うのです。
知らず知らずに多くを吸収する子は体重も増え、
ますます生命力が強くなり、
もっと栄養を要求し、身体に取り込むのです。
遠慮がちな方の子は、
知らず知らずに栄養分を取られ、
なかなか体重が増えない。
それは一卵性の双子の場合、
避けては通れないところで、その体重差の見極めが難しくなってくるのです。
あまりに体重差が出てきたら、なんらかの判断が医者に迫られます。
だから、あの「一卵性だよ。俺、担当になっちゃった。厄介だな・・・・」発言があったのです。
そのことは私も重々わかっていたので、毎日毎日お腹に話しかけていました。
「二人で仲良く栄養とってね。
ケンカしちゃだめだよ。
二人で一緒に大きくなってね。」
年末年始、外に出る機会も多く、
まだ妊娠6カ月、21週から22週で、「もうすぐですか?」と臨月に間違われるほど
お腹は大きくなっていました。
私の声かけのかいあってか、
間違いなく二人とも同じように成長していることは、
疑いもないお腹の大きさでした。
by aserenityprayer
| 2010-05-28 07:56
| 【命】次男の誕生にまつわるお話