2010年 05月 12日
双子の母になる喜びに包まれて |
「あ~あ、俺、担当になっちまったよ。。。厄介だな~」
いくら双子の母親になれることで有頂天になっている私でも、
この言葉はぐさりと刺さりました。
私は関西人で、このころはまだ東京に引っ越してきて一年目。
「厄介」と言う言葉は、関西ではまず使いません。
あえて言い換えるとすれば、
「ややこしいなぁ~」か「難儀やなぁ~」でしょうか・・・。
ドクターはそういうニュアンスで言ったのかもしれません。
でも、生まれて初めて「厄介」と言う言葉を言われた私は、
その言葉をその後もずっとどこかに持ち続けていたのでした。
けれど、この時の私は、
双子の母親になれる喜びと、やっと検診を受ける病院が決まった安堵で、
長男と二人、足取り軽やかに家路についたのでした。
夫や母に双子の報告をしました。
少しの戸惑いはあったものの、母などは俄然張り切りだし、
「じゃあ、お古は使えないね~。肌着やらなんやら、全部二そろえ用意しなくちゃ!」
と、電話の向こうからとても気の早い、そして喜びに満ちた声が私の耳を心地よくしました。
早速、長男でお世話になった助産院の先生にも電話で報告しました。
先生は、双子でも助産院で産むことはできるけれど、
やはり多胎児の場合は病院でお世話になった方がいいので、
関西でも屈指の大阪府立母子総合センターを紹介するとの力強い言葉を聞いた時には、
この一ヶ月半にもわたる病院探しで不安定気味だった私の心も、すっかり元気を取り戻していました。
そうして、双子の母になる喜びと幸せに満ち満ちた妊娠生活が始まりました。
ドクターが残した
「厄介だな・・・」の言葉を
関西人独特のネタ話にできるほど、
この頃の私の心は晴れ渡っていたのでした。
by aserenityprayer
| 2010-05-12 08:36
| 【命】次男の誕生にまつわるお話